猫は猫でもふりょう猫①「あくたれラルフ」
猫派の方々にはご理解頂けると思うのですが、猫って甘えん坊よりもちょっとプライド高くて「たまには抱っこさせてやるか、仕方ねーな。(ため息)」くらいの方が好きになってしまいませんか?しまいませんかね。まあいいや、そんなわけでかわいくない猫のお話です。
「あくたれラルフ」ジャック・ガントス/作 ニコール・ルーベル/絵
いしい ももこ/訳 童話館出版
原題は"ROTTEN RALPH"(直訳だと腐れラルフとか?ピストルズにいそうな名前だ。)なんですが、"rotten"を「あくたれ」と訳すいしいももこ先生のセンスは本当に素敵。
タイトルと表紙のインパクトに読まないうちから心をわしづかみにされるう!
絵も下手うまというか、アール・ブリュット風というか、、で良いです。
セイラの猫ラルフはとにかくあくたれです。
「セイラが ブランコに のっていると、 ラルフは、 ぶらんこの さがっている えだを、 きってしまいました。」とか、
「ラルフは じてんしゃで しょくどうに とびこんできて、 テーブルに どっしんと しょうとつしました。」とか。絵をみるとしょうとつどころかケーキに突っ込んどるが。
セイラのお父さんには
「おまえのやりかたは あくたれも いいところだぞ」
「おい ラルフ、 すこしは まともになれ」なんていつも怒られております。
このラルフのあくたれっぷりも良いのですが、ある日皆で見に行ったサーカスでまたしてもあくたれまくり、とうとうそのままサーカスに置きざりにされてしまいます。
サーカスでこき使われいじめられるラルフ、、ついに逃げ出したあげく哀れな野良猫に身を落とすラルフ、、、このあたり涙なしには読めますまい。
アメリカではテレビでも放映されたほどの人気だそうです。
ちょっと調べたらシリーズがたんじょうび、クリスマス、ハロウィンとあるではないか!すぐに図書館にゴー!
この「あくたれラルフ」も図書館で借りたのですが、明日本屋に注文ださねばー!
- 作者: ジャックガントス,ニコールルーベル,Jack Gantos,Nicole Rubel,いしいももこ
- 出版社/メーカー: 童話館出版
- 発売日: 1995/01
- メディア: 大型本
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